KSA Customer Karte System — 連結会計サポート基盤

顧客カルテサイト
構築プラン

10年分のサポート履歴・5年分のメール・1,000件超の設定資料。
連結会計の対応ノウハウを構造化し、誰でも引ける「顧客カルテ」に。

📅 2026年2月 🏢 株式会社インプレス KSA 🩺 Phase 2-3
Slide 02 — 現状の課題

なぜ顧客カルテが必要なのか

連結会計システムの保守サポートで、過去の対応ノウハウが散在・属人化していませんか?

📋

掲示板に10年分のサポート履歴

資本連結の仕訳設定、内部取引消去のパラメータ調整、連結パッケージの入力方法… 過去の対応が掲示板に埋もれ、検索性が低い。

📧

Outlookに5年分の会計相談

「のれんの償却期間を変更したい」「持分法適用会社を連結子会社に変更する設定は?」— 詳細なやり取りが個人のメールに閉じている。

📂

ファイルサーバーに1,000ファイル超

連結パッケージ設定書・仕訳テンプレート・決算スケジュール・会計基準対応マニュアルが散在。どのファイルがどの顧客のどの決算期のものか不明。

👤

属人化した会計・システム知見

「A社グループは内部取引の消去パターンが特殊」「B社は企業結合の処理で過去にこう対応した」— ベテランの頭の中にしかない連結会計ノウハウ。

Slide 03 — 目指す姿

顧客のすべてが
1ページでわかる世界

顧客名で検索すれば、連結範囲・過去のサポート履歴・設定資料・担当者の特徴がすべて出てくる。新人でもベテラン同等の対応ができる。

🩺

顧客カルテ

顧客グループの連結構成・利用システムバージョン・決算スケジュール・過去の対応履歴・設定資料を一元管理。

🔍

横断検索

「内部取引消去 差額」で検索すれば、過去に同じ問題が発生した全顧客の対応履歴と仕訳設定ファイルが即座にヒット。

🤖

AIサジェスト

対応メモを蓄積していくと、AIが「この会計処理には過去こうシステムに反映しました」と自動でサジェスト。会計知見をチーム全体に。

💬

チャットで引ける

TeamsやClaudeに「A社の資本連結の設定方法」と聞けば、カルテから過去の対応と設定書を引っ張って回答。

Slide 04 — データ取り込みパイプライン

3段階でデータを投入

既存データを段階的にCloudflare D1に取り込み、Claudeで構造化します。

1

掲示板データ(CSV)を取り込み

既存の掲示板からCSVエクスポート → Claude でクレンジング → D1 に投入

10年分 — 最優先で取り込み
  • CSVを読み込み、顧客グループ名・日付・問い合わせ内容・対応者を構造化
  • Claudeが顧客名の表記揺れを統一(例:(株)A社HD = A社ホールディングス)
  • 問い合わせカテゴリを自動分類(資本連結/内部取引消去/連結パッケージ/会計基準対応/システム操作 等)
2

Outlookメール履歴を取り込み

Outlookからエクスポート(CSV or PST→変換)→ Claude でクレンジング → D1 に投入

5年分 — メールの詳細やり取り
  • Outlook → CSV エクスポート(件名・本文・送受信者・日時)
  • Claudeがメール本文から要点を抽出(会計処理の質問→システム設定の回答をペアリング)
  • スレッドの紐付け:同一決算期・同一案件のメールをグルーピング
  • 顧客経理担当者の特徴・会計知識レベル・よく問い合わせるテーマをClaude が分析
3

ファイルサーバーの資料を分析・取り込み

Excel/PDF/Word → Claudeが内容を分析 → メタデータをD1、ファイル本体をR2に保存

約1,000ファイル — 署名付きURLで参照
  • Claudeがファイルの中身を読み取り、顧客・決算期・連結処理区分を自動タグ付け
  • ファイル本体は Cloudflare R2 にアップロード(署名付きURLで安全に配信)
  • D1にはメタデータのみ保存(ファイル名・概要・顧客・処理区分・決算期・R2パス)
  • ジャンル別に自動分類:連結パッケージ設定書 / 仕訳テンプレート / 決算スケジュール / 会計基準対応資料 / コンサルティング報告書 など
AI

Claude による全データ構造化

3つのソースを統合し、顧客 → 案件 → 対応履歴 → 関連ファイル の階層構造を構築

データ統合 — 顧客カルテの完成
  • 顧客グループごとのサマリー生成(連結構成・子会社数・主な問い合わせ傾向・決算期)
  • 経理担当者プロファイル作成(会計知識レベル・得意/苦手領域・連絡傾向)
  • 対応ナレッジの自動抽出(「この会計処理にはシステム上こう設定した」)
  • 人間が書いた対応メモ・会計コンサル上の注意点を蓄積するフィールドも用意
Slide 05 — 技術アーキテクチャ

Cloudflare で完結する構成

フロントからDB・ファイルストレージまですべてCloudflare上で構成。追加サーバー不要。

🖥️ フロントエンド — Cloudflare Pages
📊 カルテ閲覧UI
🔍 全文検索UI
📝 対応メモ入力
📁 ファイル参照
⚡ API — Cloudflare Workers
🩺 カルテAPI
🔍 検索API
📝 メモCRUD
📤 ファイルアップロード
🔗 署名付きURL生成
🤖 AIサジェストAPI
💬 Teams/Chat連携
💾 ストレージ
🗄️ D1(SQLite) — 顧客・問い合わせ・メモ・ファイルメタ
📦 R2 — ファイル本体(Excel/PDF/Word)
KV — 検索キャッシュ・セッション

📐 容量の見積もり

D1(テキストデータ:掲示板10年+メール5年+メタデータ)推定 500MB〜2GB無料枠10GB内
R2(ファイル本体:約1,000ファイル)推定 2〜5GB無料枠10GB内
合計ランニングコスト¥0
Slide 06 — D1 データベース設計

Cloudflare D1 テーブル構成

SQLiteベースのD1で、顧客情報・問い合わせ・メモ・ファイルを管理します。

🏢 customers(顧客マスタ)
idPKTEXT
nameTEXT
industryTEXT
fiscal_year_endTEXT
group_structureJSON
system_versionTEXT
summaryTEXT
key_contactsJSON
📋 inquiries(問い合わせ)
idPKTEXT
customer_idFKTEXT
dateDATE
categoryTEXT
subjectTEXT
contentTEXT
resolutionTEXT
handlerTEXT
sourceTEXT
📝 notes(対応メモ)
idPKTEXT
customer_idFKTEXT
inquiry_idFKTEXT
authorTEXT
contentTEXT
created_atDATETIME
📁 files(関連ファイル)
idPKTEXT
customer_idFKTEXT
filenameTEXT
categoryTEXT
summaryTEXT
r2_pathTEXT
uploaded_atDATETIME
Slide 07 — カルテ画面イメージ

顧客カルテの画面

顧客を選ぶと、カルテが開く。過去の全履歴と関連ファイルが一目で把握できます。

ksa-knowledge.pages.dev/karte/tokai-manufacturing-hd

顧客グループ一覧

🏢 東海製造HD
🏢 関西フーズグループ
🏢 日本メディカルHD
🏢 アジア商事グループ
🏢 中部テクノHD
他 42社...
🏢
東海製造ホールディングス
製造業 | 連結子会社12社 | 3月決算 | 担当:高山 | 問い合わせ 128件

📊 グループ概要

連結子会社12社(うち海外3社)。持分法適用会社2社。内部取引消去・資本連結の問い合わせが多い。経理部の山田様は会計基準に詳しく、「あるべき数値」の根拠を求める傾向。四半期決算期に問い合わせ集中。

👥 先方担当者

山田様(経理部長)— 会計基準に精通・根拠を重視 鈴木様(経理課)— システム操作中心・手順書を好む

📋 問い合わせ履歴(直近5件)

2026-02-15
資本連結 子会社追加取得に伴うのれん計上 → 投資と資本の消去仕訳を設定
2026-01-22
内部取引 グループ間売上の消去で差額発生 → 未達取引の計上タイミングずれが原因
2025-12-10
基準対応 企業結合会計基準の改正対応 → 共通支配下の取引の仕訳パターン変更

🤖 AIサジェスト

東海製造HDは直近3四半期で内部取引消去の差額に関する問い合わせが5回発生しています。連結パッケージの提出期限前に未達取引の確認プロセスを提案することで、決算期の問い合わせ削減が見込めます。

Slide 09 — AIサジェスト機能

ベテランの知見を
AIがチーム全体に届ける

人間が書いた対応メモの蓄積をベースに、AIが会計処理とシステム設定のヒントを提案。属人化していた連結会計ノウハウがチームの財産に。

📝

Step 1: 対応メモの蓄積(人間が書く)

各対応後に「会計上の判断根拠」「システム上の設定箇所」をメモとして追記。フォーマットは自由。短くてもOK。

高山: 内部取引消去の差額は大体「未達取引」か「為替レート差異」。まず連結PKGの提出日と計上基準日を確認。山田部長は基準の根拠条文を求めるので、適用指針の該当項番も併せて伝えるとスムーズ。
🤖

Step 2: AIが傾向を分析

蓄積されたメモと問い合わせデータをClaudeが定期的に分析。顧客グループ別・会計処理区分別の傾向をまとめる。

📊 東海製造HDの傾向分析:
・内部取引消去の問い合わせが全体の38%(四半期決算期に集中)
・資本連結関連が28%(子会社の追加取得・売却時に発生)
・山田部長は会計基準の根拠を重視、鈴木様はシステム操作手順を重視

💡

Step 3: 新規問い合わせにサジェスト

新しい問い合わせが来ると、AIが過去の類似案件・会計基準・システム設定方法を自動でサジェスト。新人でも迷わない。

💡 対応サジェスト:
この問い合わせは過去31件の「内部取引消去差額」事例と類似します。
・65%のケースで「未達取引の計上タイミングずれ」が原因
・会計基準: 連結会計基準 第36項(内部取引高の相殺消去)
・参照: 内部取引消去チェックリスト.xlsx

Slide 10 — チャット連携

TeamsやClaudeから
カルテを引ける

サイトを開かなくても、チャットで質問するだけで過去の対応履歴を引っ張れます。

Teams — KSAカルテBot
東海製造HDから「子会社を新規取得したけど連結システムにどう反映すればいい?」って連絡来た。過去に似た対応ある?
子会社新規取得 → 連結取込の対応履歴(直近3件):

📅 2026-02-15: 東海製造HD — 追加取得によるのれん計上、投資と資本の消去仕訳を設定
📅 2025-08-10: 関西フーズ — 海外子会社取得、換算レートと資本連結設定を追加
📅 2025-04-22: アジア商事 — 段階取得、過去持分の時価評価差額を連結修正仕訳に反映

💡 推奨対応: まず取得日・取得比率・取得対価を確認。連結パッケージに新会社を追加登録し、開始仕訳(投資と資本の消去)を設定。

📄 子会社新規取得_連結取込手順書.xlsx
ありがとう、手順書を山田部長に送っておく
📝 この対応をカルテに記録しますか?
「子会社新規取得 → 連結取込設定(山田部長へ手順書送付)」として記録できます。
Claude — MCP経由
今期の決算で企業結合会計基準の改正対応が必要な顧客ってどこ?
企業結合会計基準改正の影響を受ける顧客(2026年3月期):

1️⃣ 東海製造HD — 子会社追加取得あり(共通支配下の取引に該当)
2️⃣ 日本メディカルHD — 事業譲受(パーチェス法適用予定)
3️⃣ アジア商事グループ — 持分法→連結子会社への変更(段階取得)

📊 3社とも改正適用指針の影響あり。特に東海製造HDは対価なし合併を含むため、早期の設定確認を推奨します。
東海製造HD向けに改正対応の影響分析レポート作って
カルテの対応履歴と会計基準をもとにレポートを作成します。

📄 東海製造HD_企業結合基準改正_影響分析_202603.html
→ KSAナレッジに公開済みです。
Slide 11 — 構築ステップ

段階的に構築(5ステップ)

すべてをいっぺんに作るのではなく、小さく始めて徐々に拡張します。

1

D1スキーマ構築
+ Workers API

テーブル作成、基本的なCRUD APIを実装

⏱ 1日
2

掲示板CSVの
取り込みパイプライン

CSV → Claudeクレンジング → D1投入の仕組みを構築

⏱ 1日
3

カルテUI
(Pages)構築

顧客一覧・カルテ詳細・検索画面をPages上に構築

⏱ 2〜3日
4

Outlook &
ファイルサーバー取込

メール・ファイルの取り込み。R2連携・署名付きURL

⏱ 2〜3日
5

AIサジェスト &
チャット連携

Claude分析・Teams Bot連携を追加

⏱ 2〜3日

合計: 約1〜2週間で MVP 完成

Step 1〜3 でまず「見れる」状態を作り、Step 4〜5 で「使える」状態に進化

Slide 12 — ロードマップ

全体の中での位置づけ

KSA全体のインフラ構築の中で、顧客カルテは Phase 2-3 に位置します。

Phase 1: ナレッジURL共有(完了済み)

KSAナレッジサイト構築、Teams Webhook連携プラン策定

✅ ksa-knowledge.pages.dev 稼働中

Phase 2: 顧客カルテ — データ基盤

D1スキーマ構築、掲示板CSV取り込み、カルテUI(Step 1〜3)

次のマイルストーン
3

Phase 3: 顧客カルテ — AI強化

Outlook・ファイルサーバー取込、AIサジェスト、チャット連携(Step 4〜5)

AI活用フェーズ
4

Phase 4: 社外ポータル & 署名付きURL

顧客別ポータルページ、期限付きファイル共有、Entra ID SSO

社外展開フェーズ

まずは掲示板CSVの取り込みから

10年分の掲示板データを構造化するだけで、
「あの対応どうだったっけ?」が検索1秒で解決します。